派遣と言う選択

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私は大学を卒業するまでに就職先が決まりませんでした。そこで某派遣会社が行っていた試験兼ビジネスマナー研修に参加することになったのです。私はその試験に合格し、晴れてその起業の派遣社員枠で採用されました。入社から1ヶ月ほどで大半の人は配属先が決まるということでしたが、私のところには3ヶ月経とうとしている状態でも未だにそういった話がありませんでした。サポート体制も悪く、月に定められた勤務時間は1日4時間だけでした。手取りは4500円ほどですが、交通費が出なかったため日々の研修でこの賃金は消える有り様です。
これにうんざりした私は内定先が決まったと嘘をついてこの会社を辞め、ネットで派遣会社を見つけてそこで働き先を紹介して貰おうと考えました。
私が惹かれたのは庫内作業だったのですが、紹介された職種は法人向けの文書を預かる倉庫の事務職でした。私は元々事務員としての就職先も探していたので、この話は悪くはないと判断しました。一度派遣会社の営業担当の方と派遣先に職場見学に行き、おおまかな仕事の説明を受けました。そこで私が行うことになった仕事は電話対応と文書の入出庫の依頼の受付でした。また、勤務するのは原則的にカレンダー通りのフルタイムで、仕事の内容も正社員とほぼ同じことを任されていました。
最初は慣れない業務に戸惑ったこともありましたが、私でもやっと職に就くことができて安心する気持ちの方が強かったです。